腰椎分離すべり症について。

腰椎分離すべり症について。

2017.09.28

こんにちは(^^)今日は腰椎分離症について書いてみようと思います。

腰椎分離症とは?
背骨の本体である「椎体」と後ろ側で関節を構成している「椎弓」とが分離してしまった状態が腰椎分離症です。この状態で放置されてしまうと、分離した部分の腰椎の安定性が失われ、上下の骨にずれ(すべり)が生じてしまいます。
このように、根本に腰椎分離症があり、その結果腰椎すべり症に移行してしまった状態を「腰椎分離すべり症」と言います。

原因と治療について
多くは体が柔らかい中学生頃に、ジャンプや腰の回旋を行うことで腰椎の後方部分に亀裂が入って起こります。「ケガ」のように1回で起こるわけではなく、スポーツの練習などで繰り返して腰椎をそらしたり回したりすることで起こります。一般の人では5%程度に分離症の人がいますが、スポーツ選手では30~40%の人が分離症になっています。
分離症は10歳代で起こりますが、それが原因となってその後徐々に「分離すべり症」に進行していく場合があります。
分離症があっても強い痛みや日常生活の障害なく生活できる場合が大部分です。腹筋・背筋を強化、ストレッチなど一般的な腰痛予防を心がけます。
腰痛や神経根圧迫によるお尻や下肢の痛みで日常生活や仕事に支障が生じれば、神経の圧迫を除去する手術や固定術が行われます。
部活動をされてる思春期のお子さんをお持ちで普段はそんなに腰痛は訴えないが練習中もしくは練習後に腰痛を訴える場合、背中を反らすと腰に痛みが出る場合は要注意です。早めの治療を心掛けましょう。