食べても太りにくい身体を作る「やせ菌」を増やしましょう!
おはようございます(^^)前回は腸内環境と糖質制限についてお話をさせて頂きました。今日は「やせ菌」についてのお話です。腸内にはさまざまな細菌がありますが、ダイエットに役立つ「ヤセ菌」バクテロイデス門を意識しながら食事をすることで、太りにくい体を作ります。
ヤセ菌を増やすためのコツは、レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)を摂ることです。聞き慣れない人も多いかもしれませんが、冷たい炭水化物に含まれる成分を摂取するのです。たとえば、冷やごはんや冷たいおにぎり、寿司、サンドイッチ、冷やし麺、ポテトサラダ、ゆでた大豆や小豆を冷やしたものなど、炭水化物を含んだ食材を使った冷たい料理のほか、青みがかったバナナにも多く含まれます。
炭水化物なんて摂ってはダメでしょう?と思われる人も多いでしょうが、ポイントは冷たくした炭水化物であることです。これに含まれるレジスタントスターチがヤセ菌のエサになり、腸内で酢酸やプロピオン酸、インスリンの上昇を抑えてくれる酪酸などの短鎖脂肪酸が作られるのです。インスリンの上昇を緩やかにしてくれて、脂肪の吸収を抑制や血糖値の上昇抑制という効果もあります。
炭水化物を冷やす際に、レジスタントスターチが増えると言われている温度は、4~5℃といわれていて、普通に冷蔵庫で冷やしてあげるだけでOKです。急激に冷やすと増えにくい性質があるので、炊きたてのご飯などは少し冷ましてから冷蔵庫に入れるようにすると良いでしょう。
ただし、同じ炭水化物でも小麦が原料のものは、そもそも糖が吸収されやすい性質があるため、小麦が主成分のパンよりも、お米の方がレジスタントスターチの含有量は倍以上にもなります。ダイエット目的でレジスタントスターチの摂取を考えるならば、冷たいおにぎりやなどが一番適しているといえます。
また、わかめや長いもなど水溶性食物繊維を含んだ食品や、玉ねぎやごぼうなど食物繊維の一種であるイヌリンを含んだ食品、そして納豆や味噌などの発酵食品などにも同じような働きがあります。これらは腸内環境自体を整える効果もあるので、ぜひ積極的に取り入れてください。
いかがでしたか。やせ型の人の腸内細菌バランスに近づけることが、健康的にダイエットへの近道になるのです。「どうしてもお米や麺が食べたい!」と糖質制限ダイエットに限界を感じている方も、炭水化物を冷やすだけでOKのレジスタントスターチを摂ることで、食べながらのダイエットが実践できます。
ただし、再加熱は厳禁です。レジスタントスターチは、低温で再結晶化したデンプン質であるため、温度が高くなってしまうとまた元の状態に戻ってしまい、レジスタントスターチとしての効果を得ることは難しくなるので、ご注意ください。