骨粗鬆症には自転車漕ぎよりランニング⁉︎

骨粗鬆症には自転車漕ぎよりランニング⁉︎

2018.01.09

こんにちは(^^)今日はNHKで放送されているNHKスペシャル人体で興味深い内容が放送されていたのでご紹介します。

「骨粗しょう症なんて、高齢者の病気」なんてそう思っているあなた、安心はできませんよ。骨量が不足し、骨折しやすくなってしまう骨粗しょう症。これまでの常識では、閉経後の女性ホルモンバランスの乱れや、加齢によるものが原因と考えられてきました。しかし、それとは全く違うメカニズムで若い人達でも骨粗しょう症になってしまう可能性があることが、わかってきました。

骨に十分な衝撃がかからないと、骨量は増えない

アメリカ・ミズーリ大学のパメラ・ヒントン博士は、健康維持のために週に6時間以上ランニングあるいは自転車にのっている20~50代の男性の骨量を調査しました。すると骨量が少ない、いわゆる「骨粗しょう症予備群」とされる人の割合が、ランニングをしている人では全体の19%だったのに対し、自転車に乗っている人では63%にものぼりました。もちろん、何も運動していない人たちより、自転車に乗って健康維持を心がけている人たちのほうが骨量は高いのですが、それでもなぜランニングに比べて自転車に乗っている人の方が骨量不足の人が多かったのでしょうか?ヒントン博士は「自転車に乗っているだけでは、骨量を増やすために必要な”衝撃”が骨に伝わらないから」と説明しています。自転車は心肺機能を高め、メタボリック・シンドロームの予防にも優れた運動ですが、骨量を増やすという点ではプラスになっていないというのです。

私たちが運動をすると、骨の中の「骨細胞」という細胞が骨に伝わる衝撃を感知します。そして「骨芽細胞」という新しい骨を作る細胞に「骨を作って!」という指令を出します。しかし、骨に十分な衝撃がかからない生活を続けていると、「骨細胞」は「スクレロスチン」というホルモンを大量に出し始めます。実はこのホルモン、「骨を作るのをやめよう!」というメッセージを「骨芽細胞」に伝えてしまうのです。すると骨芽細胞の数が減り、新しい骨の建設が滞って、やがては骨粗しょう症を引き起こしてしまうことがわかってきています。

ヒントン博士おすすめの”骨活”とは?

ヒントン博士によると、骨を増やす”骨活”のためには、「自転車」や「水泳」よりも、骨に十分な荷重や衝撃がかかる「ウオーキング」や「ジョギング」がお勧めとのこと。ただし、高齢者で膝の弱い方などは無理せず「水中ウオーキング」や「ヨガ」「ストレッチ」も”骨活”として効果的だそうです。

骨は衝撃を感知し、あなたの健康を保つ!

ところで、なぜ骨は衝撃を感知すると、骨量を増やすのでしょうか。その背景には「進化の歴史」があります。生命が進化する過程で、活発に体を動かすほどに強く新しい骨を作り、活動的に動き続けられる体をつくり上げる仕組みが骨に備わったと考えられます。骨はまさに、あなたの健康を体の内側から支える”応援団”。昔に比べて体を動かす機会が減少している現代人にとっては、自転車も立派な運動のひとつですが、骨が本来持つ力を呼び覚ますためには、”骨への衝撃”が必要だったのです。

さらに、骨を作る「骨芽細胞」には、もうひとつ大切な役割があることがわかってきました。実は、脳や筋肉、男性の生殖器など、体全体のさまざまな臓器の機能を若く保ったり、免疫力を上げるために欠かせない大事なホルモンを、骨芽細胞が出しています。積極的に体を動かし、衝撃を骨に伝えて骨芽細胞を増やすと、骨が丈夫になるだけでなく、記憶力アップや免疫力アップという嬉しい効果もあると期待されているのです。

「骨粗しょう症」は高齢者だけの病気ではない

ヒントン博士は「今回の研究では、自転車が骨量を増やすという点に限って言えば、効果があまり期待できないことがわかったが、まったく何も運動をしていない人たちの骨量不足はさらに深刻なはず。骨粗しょう症は、自覚がないまま、ひそかに進行する病。高齢者の病気だという先入観は捨てるべきだ」と話しています。

ヒントン博士の研究では、「骨粗しょう症予備群」の男性たちに「ジャンプ運動」を続けてもらったところ、「骨をつくるのはやめよう」というメッセージを伝えてしまう物質・スクレロスチンの値が下がり、骨量が増えたという結果が出ています。毎日の生活で骨に衝撃を与える”骨活”、あなたも心がけてみませんか?

長崎で肩こり、腰痛、膝の痛みでお困りの方、骨盤矯正、ダイエット、ストレッチ、筋トレをご希望の方は良整骨院、S&Cパーソナルトレーニングジムへ

交通事故治療(自賠責保険) 労災 生活保護 各種保険取扱い