腸脛靭帯炎

腸脛靭帯炎

2019.02.12

腸脛靭帯炎ちょうけいじんたいえんとは、スポーツなどをおこなうことで膝ひざにおこる慢性的な障害のひとつです。腸脛靭帯とは、腸骨ちょうこつ(骨盤を構成する骨のひとつ)の腸骨稜や鼠径靭帯などに起始する大腿筋膜の大腿外側中央部の肥厚した部分であり、脛骨けいこつ(すねの骨)の前外側部に停止する線維束で、膝の屈伸に伴い大腿骨の外側上顆がいそくじょうかを後方から前方へ移動します。ランニングやジャンプなど膝の屈伸を繰り返すと、大腿骨外側上顆との間で、機械的な刺激による炎症が生じ、痛みを感じることがあります。こうした症状を「腸脛靭帯炎」とよびます。腸脛靭帯炎の多くは、腸脛靭帯のなかでも膝の外側にある大腿骨外側上顆部かぶ、太ももの外側に起こり「股関節の外側」「膝の外側が痛い」と訴える方が多いです。

腸脛靭帯炎の治療としては下記のようなものがあります。

  • 安静にする
  • 薬物治療を行う(鎮痛消炎剤など)
  • 理学療法を行う(超音波、マッサージ、冷温罨法)
  • コンディションを整える(靴やランニング環境など)

など重症度によって治療が異なるため、医師と相談しながら進めることが望ましいです。発症していても、軽い症状であればスポーツを続けることは可能と考えられます。その場合にはストレッチや、運動後のアイシングといった予防をしっかりと行い、適切なコンディションを保つことで症状を悪化させないことが大切です。

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